【知らないと後悔】式場選びとカメラマン持ち込みの本当の仕組み
こんにちは!
カメラマンのNaoです!
ん〜!本当にお久しぶり投稿になってしまい申し訳ございません!!!
一念発起しまして、久々にブログを書いてみました!
というのもここ最近本当に同じお悩みをお聞きすることが多過ぎまして…
「これはいち早く他の花嫁様にもお伝えせねば!」
と重過ぎて石になったかと思う腰を上げました(本当にすみません)

さて、今回のテーマは最近かなりホットなテーマだと思います!
このブログが一日でも早く全ての花嫁様に届けばいいなと思っております。
なんせ結婚式は情報戦です。
「最初から知っていれば…」
という心の声が全ての花嫁様から消えますよう祈りつつ、今回もたくさん綴っております。
ということで本題です。
結婚式の準備を進めている新郎新婦様の中には、
「プランナーさんとの打ち合わせが始まってから、好きなカメラマンがいるので持ち込みできないか相談してみよう」
と考える方が少なくありません。
しかし、これは 多くの式場ではほぼ通用しない のが現実です。
いきなりショッキング過ぎることを言い出しておりますが、事実です。
そしてこの壁にぶち当たってしまっている花嫁様が多過ぎるという悲し過ぎる現実…
これが冒頭申し上げました「ここ最近お聞きする同じお悩み」です。

ああああ、本当になぜこの事実をもっと早くお伝えできなかったのかと思うと、自分が嫌になります…
しかしそんなことを言っている暇はありません。
本題に戻りましょう。
逆に言うと、式場を先に決めた時点で “カメラマンの自由度が大きく制限される” ことは珍しくありません。
今回は
・なぜそのような仕組みになっているのか
・式場とカメラマンの双方の事情
・後悔しないための選択方法
を現役ウェディングフォトグラファーの視点で詳しく解説していきます。
目次
1. 「打ち合わせが始まってから交渉する」は、なぜ通用しないのか
多くの新郎新婦は、
「プランナーさんは私たちの希望を叶えるために動いてくれる存在」
と考えます。
もちろんその通りなのですが、 “外部業者の持ち込み交渉”だけは別問題 です。

式場側は、契約前に提示した条件(持ち込み可否、持ち込み料、規約)をベースに契約を締結しています。
つまり結婚式場にとっては、
契約後に条件を変えるメリットがない
のです。
式場全体の利益構造、提携業者との契約、社内ルールなどが関係しているため、後からプランナーの一存で変えられる話ではないのです。
2. なぜ式場は持ち込みを嫌がるのか? その背景を徹底解説
式場が持ち込みカメラマンを嫌がる理由は、単純に「外部業者が嫌いだから」ではありません。
むしろ構造的な理由が存在します。
① 写真・映像は式場の重要な収益源
多くの式場では、写真・映像・衣装・装花などの “提携業者から得るマージン” が大きな収益源になっています。
新郎新婦の支払った金額の半分程度が相場ですので、持ち込み自由にすれば式場の売り上げが減ってしまうのです。
これは業界のビジネスモデルの問題ですね。
持ち込み自由にしても成り立つビジネスモデルの式場もありますが、まだまだごく一部です。
② 提携カメラマンとの契約がある
式場は提携業者と「一定の撮影件数を保証する」契約を結んでいることがあります。
そのため、外部カメラマンを許可すると提携とのバランスが崩れてしまうため、簡単にOKは出せません。
③ リスク管理の問題
式場側は、外部業者が
– ルールを守らない
– スムーズに進行が進まない
– トラブルを起こす
などのリスクを懸念しています。
過去にトラブルがあった会場ほど、持ち込みを厳しく制限する傾向があります。
④ 現場スタッフの負担増
外部カメラマンが入ると、
「どんな人だろう?」
「式場ルールを理解しているかな?」
という確認が生まれ、現場の負担が増えます。
つまり式場側からすると、
持ち込みOKにしてもリスクや負担ばかりが増え、利益は減る
という構造があるため、後からの交渉に応じないのは自然な流れなのです。

3. カメラマンから先に決める、式場の選択肢が狭まるという現実
逆に、新郎新婦が「カメラマンを先に決めたい」場合、今度は下記のような問題が出てきます。
① 外部持ち込み不可の式場は意外と多い
特にホテル・ゲストハウス・大手式場は持ち込みを厳しく制限しがちです。
そのため、
「このカメラマンに撮ってほしい」
と思っても、選べる会場がそもそも少ないケースがあります。
② 追加料金が高額な場合もある
持ち込み料が 3〜10万円以上 の式場も珍しくありません。
そして、金額の問題ではなくそもそも「写真と映像の外部持ち込み禁止」という会場も多くあります。
③ カメラマンの撮影がしにくい会場がある
外部カメラマンにも「撮影しやすい会場」と「そうでない会場」があります。
会場を先に決めてしまうと、
・立ち入り禁止エリアが多い
・挙式中は撮影NGと言われた
・制限が多い
など、外部カメラマンに依頼したメリットが少ない会場を選んでしまうリスクがあるのです。
4. 多くの新郎新婦が後悔する“順番のミスマッチ”
実際に私のもとにも、撮影依頼の相談段階ではこうした声が多く届きます。
-
「撮影して欲しかったシーンは外部カメラマンはNGと言われた…」
-
「プランナーさんに相談したけど、持ち込みNGと言われてしまった」
-
「持ち込み料が高すぎて断念した」

これらはすべて、
式場を先に決めたことでカメラマンの選択肢が狭まってしまった例 です。
逆に、カメラマンを先に決めた場合はこうなります。
-
「希望のカメラマンが撮影しやすい式場を教えてくれた」
-
「持ち込みがしやすい会場だけを見学できたので、無駄足がなかった」
-
「会場の光の入り方など、写真目線でのアドバイスをもらえた」
つまり、
どちらを先に決めるかで、結婚式全体の満足度も大きく変わる可能性がある
ということです。
5. 後悔しないための「式場選び × カメラマン選び」の最適解
ではどうすれば後悔せずに済むのでしょうか?
以下は現場で多くのカップルを見てきた経験から言える“最適解”です。
① 本当に撮りたいカメラマンがいるなら「式場より先」に相談する
もし Instagram やウェブで
「この人に絶対撮ってほしい」
というカメラマンを見つけているなら、絶対に式場より先に連絡しましょう。
そのカメラマンが
– 撮影しやすい式場
– 持ち込みしやすい式場
– 光がきれいに入る式場
– カップルの雰囲気に合う式場
を教えてくれます。
② カメラマンにこだわらないなら式場先決めもあり
一方で、
「写真にはそこまで強いこだわりがない」
という場合は、式場を先に決めても問題ありません。
ただしその場合も
・持ち込み NG の式場か
・持ち込み料が発生するのか
・契約時の条件がどうなっているか
を必ず事前確認しましょう。
③ “契約前”が唯一の交渉チャンス
式場の持ち込み方針を変えられるのは、契約前のみ です。
契約後に「やっぱり外部カメラマンがいい」は、ほぼ通りません。
契約書にサインをした後に交渉しようとする方もいらっしゃいますが、多くの場合、ただの「お願い」になってしまっています。
交渉とは基本的にお互いの利益を最大化できる着地点を見つけることです。
式場にとって利益が減ることにしかならない契約後の持ち込みの交渉は、応じてもらえないものなのです。
ですから必ず契約前です。
式場には契約を取れるという最大のメリットがあります。
この時こそ交渉ができる唯一のタイミングなのです。
④ 式場見学の前に「持ち込み規約をメールで送ってもらう」
何か契約するときに長い規約文を見ると、「まぁ大丈夫でしょ」と、さらーっと目を通してサインをしちゃう方は要注意です。
見学当日は、雰囲気の良さや営業トークで判断が鈍りがちです。
規約に全て目を通すのもそれなりに時間がかかりますが、目の前に営業スタッフがいると急かされる気持ちになって、ついつい目を通さずサインしちゃったことありませんか?
事前に規約をもらい、
– 何が禁止なのか
– 持ち込み料はいくらか
– 立入禁止エリアや注意事項はあるのか
を確認しておくと失敗しません。
口頭だけでの説明でOKをもらったのに、後になって話が変わったというケースも耳にします。
そういったトラブルに巻き込まれないために、こういうところはきちんとしておきましょう。
6. 最後に ── “写真は一生残るもの” だからこそ、順番を間違えないでほしい
結婚式は一生に一度。
ほとんどのカップルは結婚式が終わった後に手元に残っているのは当日飾ったウェルカムボードなどだけです。
しかし、素晴らしい一日のその思いを形として残してくれるのが写真や映像です。
しかし現場では、
「式場を先に選んでしまい、撮ってほしかったカメラマンに頼めなかった」
という後悔の声をたくさん耳にします。
だからこそ、これから式場を探す新郎新婦にはぜひ伝えたいのです。
**結婚式場を先に決めれば、カメラマンは選べないことが多い。
カメラマンを先に決めれば、選べる式場は減る。**

どちらが正解というわけではありません。
ただ、
「何を重視するか」
によって選ぶべき順番が大きく変わります。
衣装やヘアメイク、フローリストはもちろん、プランナーや司会者なども全て同じです。
結婚式でトラブルが起きるほとんどのことは担当スッタフに対する不満です。
ハード面、つまり建物や施設に関するクレームは、あまり多いものではなく
ほとんどがソフト面、つまり人に関することなのです。
これは裏を返せば満足度の高さもスタッフの質に大きく関係してくるという話にもなります。
人から選ぶのか建物から選ぶのか。
繰り返しになりますが、どちらが正解というわけではありません。
もしあなたが
「写真のクオリティを絶対に妥協したくない」
と思うなら、ぜひカメラマンを先に探してみてください。
逆に、
「式場の雰囲気を最優先したい」
という場合は式場を先に決めるのが向いているかもしれません。
いずれにしても、新郎新婦側が“仕組みを知らないまま進めてしまう” のがいちばんの損失です。
この記事が、あなたの大切な一日の後悔を減らす手助けになれば幸いです。
そして仲の良い家族や友人が結婚式をすることになったらぜひこの記事の存在を教えてあげてほしいです。
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