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ファーストミート、それは花嫁たちの憧れ。

卒花さんたちの肩をトントンする写真をご覧になって憧れを抱いているプレ花嫁の皆さん。

「私もやってみたいなぁ!」と、このブログをご覧のあなたもお考えではありませんか?

海外ウェディングの写真を見ると感極まって涙ぐんでいる新郎さんを目にすることも多いです。

「彼がこんなに感動してくれたらとっても嬉しい!」と誰しもが思うでしょう。

しかし、それとは反対にファーストミートをしたいと思ってるんだけど、彼がちゃんとリアクションしてくれるか不安で…

そんな花嫁さんのお悩みも耳にすることがあります。
そして同時にこんな新郎さんのお悩みも耳にします。

「ファーストミートってなんですか?」
「何すればいいんですか…?」

ふむふむ。皆様それぞれ悩みをお抱えで。

そして僕らカメラマンにも悩みがあります。
肩トントンして、振り向いて、すぐに恥ずかしさに耐えられなくなったのか、こう聞かれることがあります。

「もういいですか?苦笑」

いや、知らんし!笑

もう撮れ高十分ですか?という意味だと思われますが、ファーストミートは肩トントンしてる写真を残すためにやることじゃありません←

「写真撮影や動画撮影がなくてもファーストミートをしますか?」

この質問に

それなら別にしなくてもいいかなー

と思った方はぜひこのブログを読んでいただきたい!

挙式はするけどプロに写真撮影や動画撮影を依頼しないというケースもありますよね?
ファーストミートはするけどプロに撮影をお願いしないというケースだってあるんですよ。
海外のカップルたちはなぜファーストミートをしているのか、それにはちゃんと理由があるんです!

どうやらプランナーさんたちからファーストミートについてちゃんと教えてもらってる人はほとんどいないようで
日本ではお二人がちゃんとファーストミートをする意味についてご存知ないケースが多いです。

僕にご依頼くださった新郎新婦さんへはできるだけ説明するようにしているのですが

もうキリがない

なのでブログにしてみんなに見てもらおうと思い筆を取っております。

肩トントンする写真かわいいよね〜
泣いてる新郎さん素敵〜
というだけでSNSで日本に広まってしまったこのファーストミート

世の男性陣は

「あぁ、振り向いたら何かリアクションしないといけないのか…」
というやらされてる感満載の新郎さんが世の中にどれだけ多いことか…!

せめて僕が担当するお二人にだけはちゃんとした意味を伝えたい
そして無理してリアクションする新郎さんを救ってあげたい笑
このブログを良いタイミングで見れたカップルたちはマジでラッキーだと思っていただいて結構です!

ということで本日はファーストミートの

・ミートじゃねぇよ!ルックだよ!

・日本人が知らないファーストミートの本当の意味

・よくある失敗例と失敗しないためのコツ

の三本でお送りします!

まずね、ミートじゃねぇよ!ルックだよ!

誰だよファーストミートと名付けたのは。
FIRST LOOKね。

Google先生に「first meet」って聞いても全然海外のファーストミートは出てきません。
「初対面」とだけ出てきます笑
ショタイメン笑

なぜ名前が変わってしまったの?
海外の映画を日本に持ってくるときにタイトルを全然違うのにするアレなの?
そういうことなの?そうなの?

とまぁ、この話はこの辺にして。

まずはご存知ない方もいらっしゃるかもしれないので本家本元の海外のファーストルックをご覧ください

ご覧になりましたか?

あ、とりあえず後で見ようと思って飛ばした感じですか?

動画を見ないとこの先は読めないようになっています。

嘘です、すみません。

はい、改めてご覧いただきいかがでしたでしょうか…?

イタズラな笑顔で近づく花嫁さんと感極まる新郎さん、という構図が多かったと思います。
これは確かに素敵。
自分の結婚式に取り入れたくなるのも無理はない。
むしろしてほしい!!!

これは日本でも流行って当然。

そして僕が過去に見てきたなんか違うファーストルックはと言うと、

後ろからそーっと近づいた花嫁さんが新郎さんの肩をトントンして…
振り返った時にワーオとなるはずが

新郎さん、まさかの塩対応

なんか思ってたのと違ーーーう!

新郎「おぉ…いいね…」

え…?

それだけですか…?

そして何故かその後二人とも沈黙…

まじで辛い。
見てるこっちも辛い。
ただ辛いだけならまだしもあの一言が来ます。

「もういいですか?」

やめてくれぇえええええ!!!
その一言だけはやめてくれ〜!!!!涙

もしかして僕が無理矢理やらせてるみたいな感じになってる?
これはどういう状況なのか誰か教えて涙

そして先ほどのYouTubeをご覧になった新郎さんはきっとこう思ったでしょう

オレ、まじ無理だわ

こんなリアクションできん…
恥ずかしすぎてムリ…

うん、そうなるよね。

確かにオーバーリアクションな欧米人と同じリアクションは日本人には難しいですよね。
っていうか、わざとらしくなるから無理するくらいならむしろやめてほしい。
でも、一方で感動して涙する方もいらっしゃるんです。

その人の性格はもちろんあります。
でもそれだけではないんです。

結婚できる嬉しさ?

当日を迎えられた安堵感?

ん〜、惜しいけどちょっと足りないです!

これにはある「ジンクス」が関係しているんです。

ジンクスとは良い悪い関係なく縁起を担ぐ場合に用いられます。

日本にもジンクスはありますよね。

・黒猫が目の前を通り過ぎると不吉

・猫が顔を洗うと雨が降る

・白蛇を見ると縁起がいい

と色々あります。

そんな中、なんとファーストミートは縁起の悪い方のジンクスです。

オーマイガー

結婚式なのに良い方じゃないんかい

とは言いつつ、ちゃんと縁起を良くする効果もありますのでご安心を

海外、というか欧米では結婚式の前に新郎が新婦の花嫁姿を見てしまうと「BAD LUCK(縁起が悪い)」と言われ、昔から”結婚式の前に新婦の花嫁姿を見ると幸せになれない”と信じられています。
伝統的な結婚式では新郎が新婦を初めて目にするのは教会に入場してきた瞬間なんです。

家同士の結婚だった頃は本当に新婦を初めて見ることもあったそうです…!
まさしく初対面というやつです笑
結婚相手を自分で選べなかった時代、事前に会わせると逃げちゃう人もいたとか苦笑
なので逃げないように当日みんなの前で既成事実作っちゃう作戦ってことですね(こわっ

入ってきた瞬間、お互いに

やべー、タイプじゃねぇ

と思ってももう逃げられないという

でも今は当然、自分で相手を選ぶ時代
なのでドレスアップした相手と会うのが扉の開いた瞬間という形だけ残っているようです
この伝統的なファーストルックについてはこちらのムービーを参考にどうぞ

信じられていると言っても、ジンクスですから、信じていない人ももちろんいます。
日本でも四葉のクローバーを見つけると幸せになれると思っている人もいれば、迷信だと笑う人もいるでしょう。
でも実際に手にすると何となく幸せな気持ちになるものです。

日本には形だけ入ってきたファーストミート改めファーストルックですが、僕らのおじいちゃんおばあちゃん世代にも広く知られたジンクスです。

若い人たちだけの流行ではないということも知っていただきたいです。

そして、このジンクスを解く唯一の方法が「結婚式の時に初めて新郎が新婦のドレス姿を目にする」こと、つまりFIRST LOOKなんです。

逆の言い方をすれば、たまたま新郎が仕事に出かけた行き先がドレスショップの近くで、新婦のドレス姿を目にしてしまった場合、そのカップルには不幸が訪れる、つまり最悪別れてしまう事になるかも…?

偶然だからしょうがないよね、では済まされないケースもあるでしょうから本当に気をつけています。

だからお互いに、特に新郎は当日までピリピリピリピリしてるわけです。

細かい話になりますが、本来は「挙式の時に初めて目にする」なので
新婦入場です、とお父様にエスコートされてきて初めてその花嫁姿を目にするものです。

日本では考えられないですよね。
ドレス選びも一緒。
当日の支度部屋も一緒。
挙式の前に親族紹介もあれば挙式リハーサルも一緒。

最近では様々なスタイルがありますし、挙式の前に写真を撮る時間を設けるカップルもいるため
挙式の前に時間を設けてファーストルックするカップルも最近では多いそうですが、伝統的な挙式入場でのご対面は今でも行われています。
でも挙式前に二人揃った写真を一切撮れないので、カメラマン的には挙式前に時間を設けたファーストルックがおすすめです。

とにかく絶対に見てはいけない、です。

でも、絶対に見てはいけない、と言われると見たくなるのが人間でもありますよね。

それがきっと楽しみにも変わるのかもしれません。

先程の動画でも「nervous(緊張する)」と言っている新郎さんがたくさんいましたよね。

小さい頃から結婚式とはそういうものだと教えられ
自分の両親のファーストルックの話を聞かされ
親族や友人の結婚式で実際にそれを目にし
自分の番を楽しみに成長してきた人たちの文化なんです。

そうして何とか当日を迎え、FIRST LOOKをすることができたカップルは、晴れてそのジンクスを解くことができるんです。

そして目の前には今までで一番綺麗な花嫁姿の彼女。

もう前振りがすごい。

そりゃ泣く。

ただジャーンでドレス姿をお披露目している訳ではないことをご理解いただけましたでしょうか。

あと肩トントンしてる人マジで日本人しかいないんじゃないか説

本当に形としてだけ入ってきてしまったのだなと痛感しますよね…

ただ振り向くだけだと写真映えしないみたいなね…

繰り返しになりますが、新郎さんはドレスは「絶対に見てはいけません」

ジンクスですからそんなの信じないという方ももちろんいらっしゃいます。

別に欧米人が全員信じているわけではありません。

全員が泣くわけでもありません。

でも本当に心のこもったFIRST LOOKは心を打たれるものがあります。

そんな素敵なFIRST LOOKをあなたもされてみてはいかがでしょうか?

さてそれではおさらいしておきましょう!

ファーストミート(こっちの方が通じるので一旦戻します)したいなぁと思ったら

  1. 新郎さんにファーストミートについて説明した上でやるかやらないかを決める
    ここを後回しにする方多数!
    失敗する原因のほとんどがこれです。
    想像してみてほしい。
    もうやることが決まってて、後で知らされるとどういう気持ちになるのかを。
    おいてけぼり感…一緒にやるのが大切ですね。
    決まっていることをやるだけにさせないで。
    ここが上手くできればあとは大抵上手く行きます。
    ここを流してしまうとリアクションは塩対応になるかもしれません涙
    動画を一緒に見ながら気持ちを共有しましょう。
  2. 会場に時間と場所を用意してもらえるか相談する
    場所は外がオススメです。
    時期によっては暑かったり寒かったりしますが、風が気持ちを解放して素直にしてくれます。
    時間は前後の移動時間次第ですが10分が目安。
    実際のファーストミート時間は3分くらいですが、いざ支度部屋を出るとなった時にすぐに移動できるとは考えない方がいいでしょう。
    休日に家を出る直前に色々と思い出すことが多い方は特に笑
    先に新郎さんが移動、待機、それから新婦さんが移動します。
    一日に何組か結婚式を挙げる会場だとバッティングしないように調整待機の時間もあったりします。
  3. ドレスショップのスッタフさんなどドレスのことを知っている人には全員口止め!
    「ご新婦様のドレスがこちらになりますので、このタキシードなどいかがでしょうか〜」
    良かれと思って地雷踏むパターン。
    他にもお母様など誰かに相談しているようならその方々へも。
  4. ジンクスを信じる
    お互いにジンクスを信じていないとただのお披露目会になってしまいます。
    それが悪いわけではないのですが、これはただの流行りじゃなくて数世代前から続く文化なんです。
    その文化や風習に心から敬意を払ってほしいと思っています。
    別に欧米人のようにオーバーリアクションである必要はありません。
    信じる心が大事。

今回もちょっと長くなりましたが…
お二人のファーストミートが素敵な時間となりますように心から願っております。

それではまた!!!

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